ラグビーのルールはこんなにわかりやすい~反則編~

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ラグビー観戦初心者の人は、よく「ラグビーはルールが難しい」と言われます。でも決してそんなことはないと個人的には思っています。

「物凄く簡単というわけではもちろんないですが、そんなに難しくはない。むしろ結構わかりやすくないかな?」

というのが個人的な感覚です。サッカーと比較するとそれよりは複雑かなとは思います。ラグビーの方が手も足も使えますし、選択肢も多いからというのが大きな理由でしょう。ただ、野球と比べれば確実にルールは簡単です。

ということで"ラグビーがこんなにもルールがわかりやすいんだ!"と皆さんに思ってもらえるように、勝手に"ラグビーのルールはこんなにわかりやすい"運動を始めたいと思います(笑)。

その前にざっくりと最低限のルールを知りたいという方はこちらも参考にどうぞ!

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ラグビーの反則名称とは

ラグビーが分かりにくいという人の中には、「なんかよく分からん反則が多くて、そんなの覚えられないよ。。。」という方がいるかと思います。でもご安心を。ラグビーの反則の名前はビックリするくらい単純です。先に答えを言ってしまいますが、そもそもラグビーの反則って、英語そのままなんです。なので、反則名を聞けば、何をしたのかがすぐにわかります。ではそんな反則名を1つ1つ見ていきましょう!

ノックオン

言われなくてもこれは知っている人も多いと思いますが、ボールを前に落とすという反則です。英語では、"Knock on"。良くドアをノックするとか言いますが、これと一緒で、"Knock"にはたたくという意味があります。ボールをたたいて落としてしまった反則ということですね。実際にはたたいて落とすことはないですが、そう考えるとイメージしやすいかと思います。

ノックオンは試合中よく起こりますし、見ればわかるケースが多いので、最初に覚えやすい反則ですね。

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スローフォワード

これも基本的な反則で、ボールを前に投げるという反則です。英語では"throw forward"。"throw"が投げる、"forward"が前へという意味になりますので、まぁそのままですね(笑)。

選手が前に投げる → レフリーが笛を吹く → スローフォワード となります。

ノットリリースザボール

これは、ボールを離さないという反則になります。タックルされてグラウンドに倒れた場合はその場でボールを離さないといけないんです。英語では"not release the ball"。やっぱりそのままです(笑)。

ボールを離さないといけないのに、離していないので反則となります。ちなみに試合を見ていると、レフリーがよく"リリース"と言っている場面があります。これは「ボールを離せよ」というのをレフリーが促してるんですね。これを言われたらすぐに離さないとノットリリースザボールのペナルティを取られてしまいます。

なお、この説明だけ見ると、「ボール離すなんて楽勝やん?なんでそんなんできないの?」と思うでしょう。実際にこのノットリリースの反則が取られるとき、選手はボールを離したいけど離せないときがほとんどです。なぜ離せないかというと、相手の選手がボールに手を伸ばして絡んでいるので、ボールを持っている選手は離せないという形になります。

ちなみにこの相手のボールに絡む行為をジャッカルと言います。逆に言えば、ノットリリースザボールは、ディフェンスをしている側のナイスプレー・ナイスジャッカルとも言えますね。

ノットロールアウェイ

こちらは倒れているプレーヤーがその場から離れないという反則です。英語では"not roll away"。そのまま訳せば「離れてころがっていない」という感じでしょうか。タックルしたプレーヤーが倒れている場合は、その場から離れる・または離れる姿勢を見せないとこれになります。これもレフリーが"ロールアウェイ"と言っている場面がありますね。「離れろよ」と促しているわけです。

それでもその場から離れていない場合はノットロールアウェイとなります。

そろそろ気づいてきたかと思いますが、(○○しなければいけないのに)○○しなかった、という反則は最初にノット(not)がつきます。英語習いたての人でも理解できそうですね(笑)

ホールディング

続いてはホールディング。これは、タックルしたプレーヤーが相手を抱えていた、というペナルティです。ラグビーでは、タックルしたプレーヤーは一度相手を離さないといけません。そうしないと、タックルされた選手はボールを離す(リリースザボール)することができなくなりますので。

なので、タックルしてもそのまま相手を離さず抱えていたら、反則になります。英語では"Holding"。ホールドしていたということですね。反則名が覚えられなくても、反則名を聞いたらなるほど、そのままだとすぐにわかってもらえると思います。

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ちなみに、じゃあさっきのジャッカルってどうやるんだ?と思うかもしれません。ジャッカルする人は、タックルして相手選手が倒れた後、一度相手を離して(ホールディングを防ぐため)、再度ボールに絡んでいきます。もしくは、タックルして相手選手が倒れた後、タックルした選手は一度相手を離して(ホールディングを防ぐため)、その間に別の選手がボールに絡んでいく形になります。

オーバーザトップ

続いてはオーバーザトップ。これは相手側に倒れ込んだという反則です。ん?ちょっと名前と違うことない?と思うかもしれないですね。

英語では"over the top"。ラグビーは立った状態でボールを奪い合うというのが基本です。密集の中でボールが地面に置いている状況で、相手側に倒れ込んでしまうと、相手はボールを奪おうとすることができません。よって、立った状態ではなく、ボールを超えて倒れ込むというのがダメとなります。イメージ的にはボールの上(トップ)を超えて相手側に倒れ込んでいるという感じと思えば言葉とイメージがあってくるかなと思います。

そろそろ気づいてきたかもしれないですが、ラグビーで反則が起こるのは圧倒的に密集(接点・ブレイクダウンとも言います)の中で起こるケースが多いです。なので、その時点で○○した、あるいは△△しなかったというのが反則名になることが多いですね。

シーリングオフ・オフザフィート

ただ、最近では、あまりオーバーザトップとは言わなくなってきました。国際試合では、シーリングオフやオフフィートということが多いですね。

シーリングオフは"sealing off"。相手ボールにシールを張るように上から密閉するイメージでです。結果的には倒れこんでいるのと同じですね。また、オフフィートは英語で"off feet"。足が地面についていなくて自立していないという意味です。先ほども述べたようにラグビーでは立った状態で自立してプレーしないといけないので、自立していないと反則になります。オフフィートはオフザフィート(off the feet)ということもあるかと思います。

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ハンド

続いて、ハンド。これも手を使ったという反則です。英語では"hand"。もう飽きてきたかもしれないですが、やはりそのままです。

ちなみにこちらも密集の中でもペナルティ。ラグビーは基本的に立ってプレーします。地面にボールがある状態をラックと言いますが、ここで手を使って、ボールを取れば簡単にボールが取れてしまいますし、ボールを掻き出すこともできますが、それは禁止しています。

この場合でもよくレフリーは”ノーハンド”ということがあります。これはすでにラックができているので、もう手を使ってボール取ったらだめですよと促しているわけです。

「押すなよ、押すなよ」みたいなもんでしょうか(笑)。レフリーは"ノーハンド"と言いながらどこかでハンドしろよと思っている・・・それはさすがにないですね(笑)。

オフサイド

続いてオフサイド。英語では"off side"ですね。サッカーでもありますが、基本的な考え方は同じところから出てきてます。ただ、ラグビーだと若干違いますし、場面ごとにちょっと異なります。基本的には、ボールがある場所がラインとなって、相手側にいるプレーヤーがプレーに関わるとオフサイドになります。自陣側にいる場合はオンサイドで問題なしということですね。

ただ、場面場面でオフサイドラインというのが少し異なるのでここはわかりにくいかもしれないです。ちなみにオフサイドは密集ではない部分で起こる反則なので、試合中になんか笛が鳴って、気づいたらオフサイドだったみたいというのも多いですね。ラグビーの場合、ペナルティが起きてもすぐに笛を吹くわけではなく、アドバンテージをとってしばらく攻撃を続けることが多いので、ペナルティの発生した時点と笛が鳴る時点でタイムラグが起こることも多いです。

まぁそんなもんかと思っておけば大丈夫です。

ノットストレート

これはボールがタッチの外に出たときに投げ入れるラインアウトやスクラムの時に起こる反則です。英語では"not straight"。ボールをまっすぐ投げ入れなかったという反則になります。また、ノット○○が出てきましたね。まっすぐじゃないからノットストレートです。わかりやすいですね。

ちなみに密集のペナルティと異なり、ラインアウトのノットストレートは観客席から見てもすごくわかりやすいので、「ノットストレート」とか「曲がったー!」とかいう人が多いですね。初心者の人でもすぐにわかる反則です。

ハイタックル

これは、肩より上にタックルしてしまったというペナルティ。英語では"high tackle"。肩より上にタックルするのは危険なので、ペナルティとなります。まぁこれも英語そのままなのでわかりやすいですね。

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とまぁ見てきましたが、これ以外にも、ボールを持っていない選手にタックルするノーボールタックルや、スクラム時に早く押し込んでしまうアーリーエンゲージ

さらには、ラインアウト時に1m間をあけていないとノットワンメートルラインアウトで5m投げ入れないとノットファイブメートル、キックオフ時に10m以上届かないとノットテンメートルとなります。

どれもこれも簡単な英語なので反則名はわかりやすいですね。

 

まとめ

こんな感じで、反則は色々とあっても、基本英語そのままの名前がついていますので、反則名を聞けば何が起こったかすぐにわかります。最初から覚えてしまうのもいいですが、こんなのは覚えなくてもそのうちわかりますし、トップリーグや大学1部リーグの試合などは何が起きたか説明もしてくれるので、それを聞いておけばOKでしょう。

また、反則時にはそれぞれレフリーがジェスチャーをします。何が起きたかわかってなくても、レフリーのジェスチャーで反則がわかることがあります。というよりラグビー観戦者も多くの方はレフリーのジェスチャーで"何が起きたか?"を判断しています。
ラグビーのジェスチャーについてはこちらの日本ラグビー協会監修の本がわかりやすくまとめています。ポケットサイズで持ち運びにも便利なので、ラグビー観戦のお供に持っておくと良いと思います。

 

ラグビーって単純やなと思ってもらえればうれしいです。ラグビーのルールについてはこちらの書籍も参考にどうぞ!



こちらはラグビーのルールが詳しく説明されているのと、少しラグビー観戦に慣れてきた方がさらに知識を増やしたり、ラグビーの戦術を理解するのにおススメです。

 

 

 

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